<空天井>
夜の みちを 行く。
街灯がなければ
あるいは
月明かりを感じる夜ならば
思いがけず みえだすもの
それは
ラムプのような 月
豆電球の 星たち
そして
いまは 紺色に染まった
かつての 白雲
どうして みえなかったんだろう?
『 夜になったら、雲はどこかへいってしまうんだ 』
なんて
信じていた昔の僕。
劇場の天井
描かれた風景の空みたいだ。
灯りがおとされて
あたりが静まれば もうすぐ
『 ほら、劇がはじまるよ 』
仄暗い 空天井に似ている 夜空
こっちが本物なのに。
夜の空が造りものなんて どうかしている
だけど
僕の目には どっちだってかまわないから
『 そういえば 月明かりとスポットライト、
どうして似てるの 』
『 もしも この世界が、
だれかの造った劇場だったら 』
『 かまやしないよ 』
『 だれが 幕をひいたって同じさ。 』
2005.01.19 みつこ
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