此の 浴室から
いつになれば
這い出ることができるのか
いまのところ 僕に
そのような勇気はなくて
ただ 居心地のよいこの浴室で
息をして すぐ 水に顔を埋める
だいたい
そんな行為を繰り返すばかりだ
また ときには
昼か夜かも解からない 此処で
同じように 水か自分か と
オフィーリアのように
水に漂う美しさとはなにか などを
空想の友達と議論する
はじめから
いまも ずっと
僕は 水の意味を知っているが
一度だって
囚われたことはないのだ
ずっと ただ それだけを
ねがっているというのに
はたして 僕は
此の 浴室から
いつになれば
這い出ることができるのか